リハーモナイズのことを少し紹介します。

こんにちは!J's ピアノ教室 講師の松下 淳(Jun Matsushita)です。
先日、ローランドのポピュラー・ジャズピアノ科 AdvancedⅡの資格認定証が届いたという記事を投稿しましたが、今日は、この資格の内容の中で、私が面白いと思った「リハーモナイズ」というものを少しだけ紹介します。

「リハーモナイズ」とは、ざっくり言うと、ある楽曲に付けられたコードを別のコードに変えることです。
その中の有名なものの一つに、セブンスコードを裏コードに変えるというのがあります。
ポピュラー・ジャズでは、例えば、key=Cなら「Dm7 → G7 → Cmaj7」というコード進行がよく出てきます。コードを知ってる方は、ギターでもピアノでも一度演奏していただくと分かると思いますが、なんとなく「Cmaj7で解決した!」という感じのするコード進行です。(「ツーファイブワンのコード進行」と言います。)
このコード進行の中のG7をD♭7に変更、つまり「Dm7 → D♭7 → Cmaj7」に変更すると、あら不思議、少し雰囲気が変わって聞こえます。でも、もともとの楽曲に合うはずです。
例えば、赤とんぼの最後のところのメロディに合わせると、次のような楽譜になります。

【リハーモナイズ前】

リハーモナイズ前(赤とんぼを例に)

【リハーモナイズ後】

リハーモナイズ後(赤とんぼを例に。裏コードに変更)

D♭7は、G7の裏コードと呼ばれているものです。この裏コードを使ったリハーモナイズは、かなり有名で、またわりと簡単にできるので、よく使われています。
リハーモナイズはこの他にもたくさんの手法があり、それを知ると、どんどんアレンジの幅が広がってきて面白くなってきます。
実は、上記の赤とんぼのDm7も、G7をDm7とG7に分けたリハーモナイズの一種です。もともとは、「いつのーひー」のところまで全部G7でしたが、これをDm7とG7に分けています。

このように、ポピュラー・ジャズのコードの世界は奥が深く、面白さがあります。

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