メトロノームの音が聞こえました!
こんにちは!J's ピアノ教室 講師の松下 淳(JUN)です。
またまた、レッスンで嬉しいことがありました!
\(^o^)/
先日、70代の生徒さんが、「イチと~ニイと~…」というカウント方法で、リズムをとって曲を弾けるようになったと、ご紹介しました。
しかし、この「イチと~ニイと~」のカウントは、講師が声に出して行い、生徒さんの演奏に合わせている部分もありました。
つまり、メトロノームによる正確なリズムではない状態です。

この生徒さんは、メトロノームに合わせる練習を早い段階から行ってきましたが、どうしても、メトロノームに合わせることができず、「耳障り!うるさい!」とかなり拒否感を持っておられました。
レッスンの時に、講師が口でアシストしたりすれば、メトロノームに合わせることができる時もあったのですが、「カンで弾いてるだけ。家でメトロノームを鳴らしても、合っているのかどうか全然分からなくなる」とおっしゃり、お家では、「うるさいから、メトロノームは鳴らさない」とおっしゃってました。
ということで、とにかくメトロノームはお嫌いだったのですが、「イチと~ニイと~」のカウントをご自身で考えながら弾けるようになってきたある日、「家でも合っているのかどうか分からないけど、この音に慣れようと思って、メトロノームを鳴らしている」とおっしゃり、メトロノームの音を聞くご努力をされ始めました。
そして、先日、ついに!「荒城の月」という曲を、メトロノームの音に合わせて弾くことができました!
講師の声によるアシストも一切なしで、最初から最後まで、合わせられました!
途中、ちょっとリズムがずれましたが、メトロノームが打つ拍に補正することができました!
つまり、ちゃんと、メトロノームの音が聞こえている、ということです!
その上達されたお姿を後ろから見ていると、ウルっときました~。
他のシニア世代の生徒さんにも、はじめは、メトロノームに合わせて曲を弾くことが全くできなかったけれど、だんだんとメトロノームの音が聞こえるようになり、ついに、メトロノームに合わせて曲を弾くことができるようになった方がいらっしゃいます。
この方は、リズムについての理解は深まっていたものの、やはり、曲を弾くときにはメトロノームの音が聞こえず、どんどんずれていってしまっていました。
そこで、少し難しいリズム打ちの練習をメトロノームで行いました。この練習も、最初はうまく行かなかったのですが、この方は、諦めずに何度も繰り返すなど、ほんとに熱心に、地道に練習され、だんだんとできるようになりました。
すると、ふっとある日、曲を弾いた時にも、メトロノームに合わせて弾くことができるようになっていました!^^
メトロノームに合わせて演奏するのは、ほんとに難しいことです。
「メトロノームを聞く」という作業が一つ加わるからです。
メトロノームなしなら弾けていた曲も、メトロノームを鳴らすと、その音の方に意識が行ってしまい、指の方がうまく動かなくなってしまいます。
でも、これも、地道な練習をすると、不思議とできるようになっていきます。
そして、より正確なリズムを刻むことができるようになり、より美しい曲を奏でることができるようになります。
かのイチローさんも、先日、アメリカ野球の殿堂入りを果たしたときのインタビューで、子どもたちに伝えたいこととして、おっしゃってました。
「大きな成果を上げるには、一気にそこに到達するすべはないということは知って欲しい。地道に一歩ずつ進んでほしい」と。
ご紹介した生徒さんも、ほんとに地道に練習されたから、「メトロノームを聞きながら曲を弾く」という難しい作業ができるようになったんだと思います。
そのご努力に敬意を表します!
そして、講師としてとても嬉しいです!!
これからも、さらなる上達を目指して、一緒に頑張っていきます!!
(^O^)/